小路(こみち)のブログ

趣味の絵やその他日々感じたことを綴っています

2013-01-01から1年間の記事一覧

冷や汗

穴があったら入りたい と 感じる事を 忸怩たる思い と 言うそうだ。 何十年か前 NHKの美人キャスターのハシリの 宮崎みどりさんが 中国残留孤児の 映像の紹介中 残留孤児の姿に胸打たれて ニュースの原稿を うまく読めなくなる 場面があった。 後日 みどりさんは その事…

南天

南天に赤い実がつき始めた。 私が描いている南天は 完成には しばらくかかる。 まだ 下塗りの 段階で 実の色も 胡粉や黄土のままだ。 岩絵具を 膠と水で溶くのに 気温が下がると 膠がゼラチン状に固まる 膠を湯煎で溶いたりと 手間がかかる。 題材を 南天にした…

来年は

カレンダーに記入した予定を 黙々とこなし 自身では体力に自信あるるつもりでも 朝起きたとき 一仕事したように くたびれているのは 要注意なのかもしれない 月に何度かは なにもしないで ボーツとする時間がいるようだ。 小心者なので なにもしないでいるのに 後…

患者様

月に一度 血圧の薬を貰いに病院へ行く 患者様にお知らせ.......と 貼り紙がある。 患者様待合室があり 患者様トイレがある。 ( 様 )も見慣れてきたが ほかに何か言い方がないかと いつも思う。 ( 殿 )では厳しいし ( 各位 )では仰々しい。 ( 氏 )( 君 …

くちこみ

今晩なんのおかずにしようと スーパーの売り場をあるいていると 「鰯のぶつ切りと大根の 汁ものは 美味しいよ」 と ふたり連れの女性が 話している。 何となく いわしを カゴのなかに入れた 売り場をひと回りして 大根も カゴのなかに入れる ついでに白菜も入れて…

バスの中で

車窓から 農家の庭先の 葉がおちた枝に 柿の実が鈴なりになっているのが みえる。 人手がないのか 実をほしがる人も いないのか。 はたまた 渋柿なのか。 老夫婦が 乗って来た。 「 父ちゃん そこが空いとるよ 」 ” 父ちゃん ”は 妻にすべてをゆだねたように…

着るもの

小学生の頃の 友だちを思い出すとき 必ず着ていた服まで ありありと 浮かんでくる。 みんな1シーズンに 1枚か 2枚の服しか 持っていなかった。 2年間同じ服を着続ける事は ざらで 姉弟の多い子は お譲りばかりだった。 女の子は絣のモンペが 普段着で 私など よそ…

運転免許

65歳になる知人が 今月 車の運転免許をとった。 ご主人に先立たれて 移動の不自由さのあまり 必要に迫られてとの事。 練習中 あなたなら 必ず通る と 教習官に言われた由。 運転適性検査で 気が短い と 書いたとか。 予想通り 一発で通り 彼女は意気軒昂だ。…

古本

書店で古本市をやっていた。 朽葉色に変色した雑誌が ¥3,000 ¥5,000 の値が付いていた。 同じように変色したのなら うちにもある。 父の本棚から 拝借したまま 私のものになっているのが。 もしかしたら あの本も 値打ち物かもしれない。 うちに帰って 本…

捨て時

指先が動くうちに 何枚の服が縫えるか 粗々計算して ため込んでいる布地を選別した。 20代の頃に買った生地まである。 気に入っているわけでもないのに 捨てられない。 その生地を前に いろいろデザインを考えているうちに 50余年が過ぎた。 1回の選別では 捨…

認知

近所に 無愛想な柴犬がいる。 通るたびに ”エス! エス!” と こちらから笑いかけても よそを向く ある時は 用も無いのに 鎖をガチャガチヤ鳴らし 無視する。 ある日 めずらしく ”エス ” の吠え声がするので のぞいて見ると チラシの ポステイングの人が 回っていた。 そこで…

テイッシュの箱

もう 3~40年前のテレビドラマの 一場面だが 今でも記憶に残っている映像がある。 何処にでもある 家庭の居間の場面。 茶箪笥やテレビやコタツや散らかった新聞などがある中で 5個組のテイッシュペーパーが 部屋の隅に置かれていた。 それが雑然とした 部屋の様子をぴったり…

横断歩道で

気がつくと まだ青味の残る空に 三日月がかかっていた。 山の端は 胡粉に淡く桜色を置いたようにあかるく みなれた山のかたちを 浮かびあがらせている。 三日月の下方 つかず離れずの位置に 光るのは金星か それくらいの 微妙な距離がとれなくて 若い時は 徒…

サーターアンダギー

沖縄出身の人に サーターアンダギーの作り方を習った 習うのは 主婦4~5人 分量のメモは 若い人にまかせて 私は手順だけを見る。 良く理解はできるが 忘れるのも速いので すぐ作ってみた。 団子に丸めるには 生地がゆるすぎて失敗 スプーンですくって 揚げた。 長いのや…

ふる里

故里の祭りに行った 故郷のめまぐるしい 変貌の中で 変わらないのは 囃しの笛の音 海や山ひだの重なり 坂の傾斜と道の曲がり具合 人の言葉の訛り くらいか。 父や母 幼友達の 面影を求めて 毎年この時期になると 帰心がつのって ふる里に戻る。 そして すで…

親と子

息子が 「お母さん これに 生年月日書いて」 と たいして重要でもなさそうな 書類をわたす。 「あんた 自分で 書いたら」 と 言おうとして 息子は私の生年月日を知らないのだ と気がついた。 生年月日は 私が国民学校に入学した時 生まれた順に 身体検査を受…

恋するフォーチュンクッキー 佐賀県庁 Ver.が面白い

親類に佐賀海苔の生産者がいます 今が一番忙しい時期との事 海苔屋さんも 画面で踊っています 寒風の中で 頑張っています。 にほんブログ村

課題

同年代の知人に 近くに出来た葬祭場の見学会に 誘われた。 流行りの ”終活” に心が動く おみやげも 出るという。 でも その前にすることがあった グループホームや 介護施設の見学会だ 私の近い将来の居場所探しだ。 その また前に することがある。 私が動けなく…

柘榴の実

柘榴の小枝をいただいた。 今年の猛暑をくぐり抜けた実は 膚の色がくすんでいて 艶のある赤味がない 実の表面に幾筋かの線ははしっているが 割れて弾けるのは まだ先のようだ。 花瓶に活け すぐスケッチブックに写す。 24時間たつと 葉の勢いがなくなり 2日もたつ…

台風

子どもの頃 台風は 突然やってくるものだった。 予報はほとんど 信用されていなかったので 二百十日が近づくと みなそれなりの 心づもりはしていたのだ。 向田邦子の小品に 台風に立ち向かう 家族の姿が 活写されたのがあり 当時の庶民の雰囲気を よく伝えて…

第2の脳

考え事をしながら 冷蔵庫から ちくわ の袋を取り出して 流しの前にたった。 気がつけば 右手は すでに 引き出しの中のキッチンバサミを 握っていた。 「鋏を! 」 と命じたおぼえはないが 手は 先まわりして 行動にを 起こしている。 この分では 私の脳に多少の も…

残響

地域の文化祭に参加した。 様々な演目の中に 大正琴の演奏があった。 [潮来 花嫁さん] の曲が ホールの中にビンビン響き渡る。 私の小さな脳みその中も その旋律でいっぱいになった。 それから 一日たっても [潮来 花嫁さん] の曲が 頭の中で鳴っている。 (ギッ…

花柄の杖

とうとう杖を買った。 捻挫した 足首の腫れがひかず 当分 走ったり跳んだりは せぬようにと 言われ 気分転換に カタログにあった 折りたたみ型の杖で 可愛らしい花柄のものを 選んだ。 杖など持つと 邪魔で歩きにくいと思っていたが 3点が支えられて 以外にも …

賀状

今年の年賀状は 年内に出せるかと 少しほっとしている。 パソコンで 宛名だけでも 書けるようになったのが嬉しい。 以前は 裏表とも 手書きと手描きのため 時間がかかった。 面倒だが 絵柄だけは 一枚一枚描きたい。 一人ひとりへ 違った絵を描いていたが 枚数…

鏡の中

鏡は50センチくらいはなれて見る 近視の効果で 顔の難点がぼやけて 一時的にでも 自分を ごまかせる。 たまに 顔を近づけすぎて 後悔することもある。 若い頃は 色の白いのだけが 取り柄だった。 それが失はれた今 何をもって 自分を立て直すか 少なくとも周り…

鵲 ( かささぎ)

聞きなれない鳥の声に 外を見ると 電柱の上に 2、3羽の鳥がいる。 鳩よりは すらりとし 胸毛が白く尾がピンと長い。 1羽が芝生に降りて ゆっくり歩きまわる。 小さい1羽もその後をつずく。 貝殻を打ち合せるような鳴き声は カチガラスか 電柱の1羽の声に2羽は飛…

片付かない家

B子は私の妹だ。 B子の家は 一言でいえば ちらかっている 元々センスはあり 何か事がある時は こざっぱりと片付けて 気の利いた飾り付けなどしてある。 ただ 共働きで 日々の掃除に手が回らないのだ。 ちらかる きっかけ 1 まず何かの入った袋を置く 2 その…

片付け

山の稜線がはっきりみえて 空気が澄んでくると 心が軽くなる。 浅葱色に広がった空の ところどころに 白く 刷毛で刷いたような 雲がある。 こんな日には 家中の 掃除をしたい。 こんな日にかぎって 時間のたつのが速い。 あれもこれもと 押入れから 出して …

ヤモリ

ゴミを捨てに行って 部屋に戻ると カーテンの陰から チョロッと壁をはしったものがある。 ゴキブリ かと どきっとする。 でも たしか足が 4本見えたような気がする。 ヤモリだ ヤモリにちがいない。 古新聞をかさねた陰に はいったはず そっと覗くが いるはずもない。 なにか …

砧(きぬた)

砧(きぬた)と言えば 砧 打ちて 我にきかせよや 坊が妻 芭蕉 の句が うかぶが わが家では 昭和20年代まで 祖母は 砧を使っていた。 糊付けした 生乾きの浴衣を 茣蓙の上にたたみ 砧で トントン叩いて 皺を伸ばし さらに 茣蓙で覆って 自分が その上に 座って 重…