小路(こみち)のブログ

趣味の絵やその他日々感じたことを綴っています

ふる里

故里の祭りに行った

 

故郷のめまぐるしい 変貌の中で

 変わらないのは

囃しの笛の音 海や山ひだの重なり

 坂の傾斜と道の曲がり具合

 人の言葉の訛り くらいか。

 

父や母 幼友達の 面影を求めて

 毎年この時期になると

 帰心がつのって ふる里に戻る。

 

そして

 すでに自分の居場所が失われているのを

 再確認するのだ。

 

かって 私達の ”もの”

 私達が主役の遊び場だった 道は

 知らない若者たちの ”もの” になっている。

 

祭の出みせの売り物も 年々流行りがあるようで

 チカチカ光る LEDのおもちゃが 人気のようだ。

 

見知った顔も減って △さんは入院した。❏さんは県外に去った。

など聞き 

もう ふる里に帰るのはやめよう と きめているのに

 

 祭が近づくと 土産の菓子折りを買ったり 着ていくものを揃えたり

 ごそごそ 荷造りをはじめているのだ。

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