小路(こみち)のブログ

趣味の絵やその他日々感じたことを綴っています

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

バスのなかから 街並みをながめていて気付くのは 幹線道路のところどころに 鋭角の横道が交わっていること 当然 角は三角の建物になっている そんな場合 細い方の道が旧道で 広い幹線道路は後から押し通した感が強い 分断された旧道は それでも道を越えて 細…

鍼( ハリ )

知人に鍼(ハリ)を勧められた ハリで メニエル病のめまいが おさまったそうだ 行ってみた ハリ というと 縫い針を連想していたが 産毛の先くらいの 細いハリで 皮膚にうたれた瞬間 パチパチとシャボンタ玉が割れたような感覚だ 炭酸水を飲んだときよりも かるい刺激 利いたか…

デッサン

テレビで 高校生を相手にデッサンの指導が行われていた 石膏の像を逆さまに立てて それをスケッチするのだという 人の眼は 物を正確に見ていないそうだ 脳が先走りして 辻褄を合わせるのだという 人の姿 と思えば 鼻の高さ 目の位置など 脳が こうあるべき と 思い描…

取説

昼食に コンビニで おにぎりを買ってきた 同じおにぎりを買った友人は もう 袋をさいて食べはじめている おにぎりの包装に 1、2、3、と番号がうってある ” 印刷してある 番号の順に開けて下さい ” とあるので その通りにしていると 友人が 「 何を 面倒なことを…

働く

戦前 私の家は 菓子屋を生業にしていた 菓子と言っても 煎餅 落雁 焼き菓子 飴などの 駄菓子の製造と販売で 家の中は いつも あまい匂いがただよっていた 家内作業だから 家族全員が働き手だ 4歳の頃の 記憶がある 私は 曾祖母が煎餅を焼くそばに座り ひいば…

犬の服

友達に聞いた話 東京に所用で行ったら 出会う犬 出会う犬が みんな 洋服を着ていて ウチの犬だけが はだかだった。 と みんな ということは無いだろうが 犬の服も世間に定着したものだ 昭和30年代 生地屋や洋裁店が盛んだったころ 裁ち落としの布で作った犬…

初蝉

耳鳴りか それとも目覚ましのアラームを ONのままにしていたかと 二階へ上がってみる 特に変りはない 細めに開いていた窓を いっぱいに開けてみた 蝉の声が朝の冷気とともに 流れ込んでくる 遠くから低く 近くの木々から高く シャキ シャキ と歯切れよい音が 心地よく…

人の顔をみれば アメをくれる人がいる みんな 気のいい人だ 断る理由もないので 「 ありがとう 」 と頂く そのわずか2~3個の積み重ねが ここ2~3年の間に プラスチックのビン一杯になった 食べるつもりは ないのだが 食べ物を粗末にする事に 罪悪感があるので 捨て…

窓際に立って 近所の人の丹精の菜園を見下ろしていた トマトや胡瓜の葉が 日ごとに緑深く たくましくなっている 白かった実も 赤味をおびて つややかに光っている 畑の隅に立つ 棒っ杭の先に 小鳥が飛んで来てひと休みした スズメより大きく ヒヨドリより小さい 体を…

洗濯バサミ

ベランダの タコ足型のハンガーに 満艦飾の洗濯物が 揺れている 干した洗濯物をみるのは 気持ちのよいものだが 何となく 違和感があるのは 洗濯バサミの色が ケバケバシイ のだ 息子の部屋から あふれ出たガラクタの中に 100均の洗濯バサミが 袋のままあったのを もったいない…

蜻蛉

草刈りのすんだ 芝生の上を 蜻蛉の ひと群れが ふわり ふわり 特に急ぐふうでもなく 行きつ戻りつしている 近くの田圃から 飛んできたのだろう バスの路線の両側には 青田が広がっていた 苗の葉先は ピンと背を伸ばし 水面に梅雨晴れの空が写っているのが 景色…

ふとん

子供の頃 うちには よそ行きの布団 というものがあった それは 客用というより 医者が往診にきた時 診てもらう家族が 寝る布団だった 他人に見せる布団だ 病気の間は ビロードの掛襟のついた 上等の布団に寝られた 快復すると 元の固い絣のふとんに 戻った か…

エクセル

梅雨時に起きやすいという メニエル病にみまわれ 頭をつかうことを 中断していた それでも 日々の暮らしはある 最低のことだけはする 新聞は マンガと小説と いくつかのコラムをよむ テレビは頭にひびくので みない 買い物も 同じ道の 同じ側をあるいて 公園の 同じ 車…