小路(こみち)のブログ

趣味の絵やその他日々感じたことを綴っています

2015-01-01から1年間の記事一覧

着たきり雀

十数年前 夫の入院で 病院と自宅を忙しく往復していた時期のこと 息子や娘の家族が 遠方から入れ替わり立ち替わり 見舞いに来る そんな時期 十日程 娘と来ていた幼い孫娘が 「 おばあちゃん おばあちゃんはどうして おなじ服ばかり着てるの 」 と言った 私は…

睡眠導入剤

私 「 睡眠導入剤を まるまる 1個飲むと 眠り過ぎて困りますので 4ッに割って 4分の1を飲んでいます わたしには それくらいが適量です 」 と言うと 医者は 「 それが素人の悪い癖だ 錠剤というのは きちんと消化する時間を計算して 被膜を重ねて 溶けるべ…

くしゃみ

バスの 前の席に座っている婦人が さっきから くしゃみをしている それも 口元に手を添えるでもなく 広っぱでくしゃみをするように あたりに 気を使う風もない 幼児が そのまま大人になったような 大人だ 飛沫が降りかかる映像を思い出す 空いた反対側の座席…

小さな店

近所に小さな店が出来た 住宅地の一角に 塀や庭先の造作をしているのを 通るたびに見ていたら ある日 「手作りのケーキと珈琲の店」 と 小さな黒板が出た 住まいがそのまま カフェになった そこの主婦がパンやサンドイッチも作っているらしい 外のテーブルで お茶も飲めるよ…

 耳

店舗で買った 補聴器に耳がなれてきた つけはじめた時は 紙を折る音がバリバリ 水の音がビリビリ響いて聞こえたが 今は付けているのを 忘れている時がある 耳穴を塞ぐ型ではないので ハウリングというピーピー音が出ないのがよい 息子が 通販で買うのと 店舗で買うのと…

自分の飲んでいる薬を くれたがる人がいる 湿布薬なら まあ 頂いて差し支えないと思うが 先日 膀胱炎に罹ったとき 自分の飲み残しの薬を とても効くからと 私に飲ませたがった人がいて やっぱり それは丁寧にお断りした 友人が 時々心臓の動悸が速くなって …

文化祭

地域の文化祭の季節やってきた 来月は追い込みで絵を仕上げるのだ 高齢のため 出品をやめた人もいるので その分の空きを補充しなければならない みんな あそこが痛いここが痛いと言いながら 作業している 平均寿命 との記事をみた 2015年 日本人の男性 80・5…

補聴器

補聴器を買う決心をした ここぞと思う店を決め 試聴する期間もすみ 明日は 店に購入の意思表示をするという日 フッと これは息子に一言いっておかないと後がうるさい とおもい 言った 私「 ちょっと頼みがあるンよ 補聴器を買うつもりだけど ◯◯万円貸してくれン …

がく紫陽花

がくあじさいの切り花を頂いてから スケッチし終わるまで 枯らさないように 毎晩水切りをして バケツにつけていた おかげで10日あまりは 花の姿を保って なんとかスケッチする事ができた 内側の小さな花房のツブツブを 写真のようにうつしとるのは難しく面倒だ 絵の先生…

バス停で おばさんの2~3人連れがお喋りしている 或る 集合住宅の同じ階段の上と下に 猫好きと猫嫌いが住んでいて 猫嫌いが世話役の当番になると 猫好きの家へ連絡に行きたがらない その上 階段周りに猫よけスプレーを シュッ シュッと撒くのが日課になっている由 そ…

牛蒡の天ぷら

固めの煎餅を 調子にのってバリバリ食べていたら 義歯の一部にヒビが入った 歯科医は新しく作り替えたが良いと言う 新しいのが出来る間 仮歯をいれてもらった 昼食に ごぼう天うどんを食べていたところ 牛蒡の繊維が強くて 仮歯に被せてあった コーテング材がはげて…

ドアのカギ

帰宅して ドアを開けようとして カギを掛け忘れていた事に気付く 出がけに 玄関周りを掃いて 草に水をやって 回覧板を隣にまわして 窓枠に掛けていた傘を所定の位置に戻して 全体が見苦しくないか確認した これでよし と 安心して出かけた もう ついでに あれ…

心のエネルギー

今すぐに 取り掛かからなければならない事なのに どうしても気が向かない つまり したくない時がある 他の用事にかこつけて 後回し後まわしして それが いつも気にかかっていても やる気がしない 後まわしにした結果のマイナスも分かっているのに 体が 心が動か…

スケッチ

草花のスケッチで その花をみたままに描くと 何処かヘン その花らしくない と感じる事がある そこで 葉や 蕾 花びら 茎など この花はこうあるべき と思う形をくっつけると ずっと本物に見えてくる 偽物の方が 本物らしくみえる それは いつもきちんとメイクしている女…

近頃聴力が落ちたと感じるのは 寝ていて 蚊の羽音が聞こえにくくなった事 体の何処かが チクッとしてから アッ 刺されたとわかる ぶ~んという羽音に眠れないのがいいか 刺されて 悔しがる方がいいか どちらもいやだ 蚊取り線香をたくのが一番だが 夏の間 家中が …

ほどほど

何事においても ほどほどというのは難しい パッチワークが趣味の人の 家の中が パッチワークの小物だらけで うんざりする事がある 毎年 梅酒 果実酒を作る人の台所の棚は ビンだらけで 床下までいっぱい 私の部屋は 自作の絵の額だらけで 押入れもいっぱいだ 一生懸命に…

デンワ

テレビの 画面から 2~30人の園児が こちらを向いて [ オジイちゃん、 オバアちゃん、ニセでんわサギに、きをつけて、ください ] と 歌うよう に 声をを揃えて 呼びかけている 周りに園や警察関係者らしい制服の人がいる ひ孫のような幼児に注意されるとは と…

片付け

台所の戸棚を整理しようと 中身を全部だす 新聞紙に包んだ大皿 小鉢 すり鉢 などなど出てくる 径 20㌢ものすり鉢を 今後使う事があるだろうか 植木鉢になるかも と思いながら 包んだ新聞紙をみる 2005年の日付 記事の写真の市村正親 浅茅陽子の顔が若い つい…

切り抜き

木曜日の夕刊を探していた 気になる記事があって 切りぬこうと脇に除けていたが 思い出したときは 新聞はまとめて積み上げた後だった 日付を追って探すが 肝心の木曜日の それも夕刊が見当たらない 思い当たる事があった 生ごみを包んで捨てるのに 手にふれ…

遺伝

私の周りには 癇癪持ちが多い 父がそうだったし 夫もそうだった 友人にも 気短かな人がいる 突然びりりと 紙をやぶいたりする 私はいつも なだめ役に徹するので 性格温和と思われているが 実は私も癇癪持ちだ 子供の頃には 癇の虫を抑える薬といって 孫太郎…

眼力

” は 引く も は か ” と 何となく つぶやいていた 子供のころの なぞなぞ遊びで 問「 それは何でしょう 」 答「 ハーモニカです 」 という言葉遊びの 問 だ コーヒーカップを手に テーブルの新聞を広げると 広告の欄に ” ハーモニカ ” とあるのが見えた これはどうし…

見た目

なんとなく 気分が灰色がかって すっきりしないのは何故なんだ と 思い返していて 原因が分かった 知人との ちょっとしたバス旅行での写真が 同い年なのに私の方が 一見して後期高齢者とわかるのだ 見た目など どうでも良いと達観していたつもりが そうでもな…

菩提樹の花

バスで 近所の人と一緒になった 菩提樹の花の香りをかぎに行くという 花が今 咲きはじめたとか 釈迦入滅のとき散り敷いた花とは どんな花だったのだろう 何かの本で 沙羅双樹の花の写真をみた 椿か 茶の花に似た白い花が 苔の上に 花びらを崩さずに落ちていた…

夏の食生活

昭和の20年代頃まで 6月~7月からの夏の期間は たえず 食中毒の危険にさらされていた 冷蔵庫が普及したのは30年代もおわりの頃なのだ 私が小学生の頃 同じ町内の子が 赤痢に罹った その子は直ぐ 遠くの避病院(ひびょういん)に隔離された (ヒビョウイン)と言う…

道草

何事においても 目的は大事だ けれど それだけに目をうばわれて 貴重なものを指の間から こぼしていた事に 今になって気付く 若い頃 (この3年間は なにがあっても目をつぶってガンバロウ ) と がむしゃらに仕事を覚えてきた 当時は暗い青春だと思っていた 今…

理解力

NHKの宇宙白熱教室を見た ビックバンから現在まで 2秒あまりしか 経っていない と言う 天文学的見地からは 人間の歴史など 全く取るに足らないものだそうだ 頭のなかが こんがらがって 教授の話を理解するには 灰色の脳細胞が 根本的に不足していると分かった …

アルバム から

公民館のサークルで 20代の頃の写真を それぞれ持参することになった 「 何で! 」 と言っていた者も 「 気分転換! 若い頃を思い出してまたやる気を起そう 」 と言う理由に納得した 当日 いろいろ集まった 成人式の時のもの 毛虫のような眉が流行った頃のも…

美容室

ヘアーサロンの先生が骨折して 3ヶ月ほど店を休業された 体調が戻って 店を再開されたのだが ぱったり客足が落ちたという 馴染みの客であっても 休業の間に他の店へ行きつけると どんな店でも その店なりの良さがあり 客がそれを心地良いとおもえば そのまま居つい…

画廊

小さな画廊を訪ねた 絵の前に立つとそれぞれの作家の気迫を感じる 名のある画家の絵もある 新進の作家のものもある わたしのような お遊び半分ではないのだ でも 見ているだけでも 技を会得したような気分になれるからふしぎだ いい絵を見ると 真似して描い…

ぼけの花

友人から 木瓜の枝をもらったのが 何月だったのか 赤い方はすぐ 花びらがおちたが 薄い桃色の枝は ながく花をつけていた それを スケッチして 画面の構図をきめ やっと色をのせる段階に 辿り着いた 薬のせいで血圧が下がり過ぎたようで 体の重心が定まらない 医…