小路(こみち)のブログ

趣味の絵やその他日々感じたことを綴っています

2016-01-01から1年間の記事一覧

スーパーの袋を下げて 帰りを急いでいた 日曜日のせいか車道は こちらも向こうも のろのろの渋滞だ 気が付くと 昼日中なのに 50メーター先のバス停までの間 歩いているのは私ひとりだった ざっと見て 50台はあろう車に 5~60人の 乗っている人 歩いている ただ一人 4…

椿の葉

明るい居間から 玄関の方へ二三歩いったところで 体がすくんだ ゴキブリ! 足先が硬直して思わずつま先立った よくよく凝視すると 木の葉が一枚落ちていた 椿の葉っぱだ 花瓶の水を替えた時 落ちたのに気づかなかった ゴキブリが気味悪くなったのは いつ頃から…

陶芸教室

知人の通う陶芸教室の 発表展示会を見に行った 十数人の生徒の作品展で はじめて二~三年の人もいれば 年季の入った人もいる 知人の作品は 平たく伸ばした 魚の形をした 陶板だった 太った魚もいれば 細長いのもいる タコやイカもいる 胴体には鱗だけでなく 藍や…

暖簾

居間の暖簾が 20年ちかく 同じものだったのに気付いた あまりに毎日見慣れていて 目に入らなかった 柄は あまり気にいらなかったのだが 夫が買って来たものなので 夫の顔をたてて 掛けていた もう外しても 文句を言う人はいないのだが どうでも良いような気…

こたつ

クリーニングの済んだこたつ布団が届けられた さて これをこの冬 使うかどうか 思案のしどころだ 使えば必ず こたつの中で寝るのは分かっている こたつの害を身をもって知る 友人の たれ かれは ” こたつ断ち ” を宣言実行している こたつに入ればぐうたら度が増…

更地

ふる里の 実家の近くにある家が取り壊されて 空き地になっていた 子供のころ 何度も遊びに行って 間取りなども知っていた コンクリートの跡など見ると その頃の景色が見えてくる 噴水や鯉のいた池も 埋められ 造作に凝って 高い縁の下まで取り込んで造られて…

親族

法事で親類が集まった 皆 似た顔ばかり 年齢を告げあって 驚く 歳をとると骨格があらわになって よけい似てくる 以前 NHKのサイエンスゼロ で 現代日本人の2割は縄文人の遺伝子を 持っているといっていた 二重まぶたである ウインクができる 皮膚にシミが出来やす…

道を歩いていて 道路の勾配の変化を 感じ易くなった ほんのちょっとの 上り坂とも言えぬ傾斜に 足裏が反応するのだ つま先の上げ幅が何センチか違うだけで 疲労感が変わる それでも 山手の高台に住んでいる人に比べたら 平坦な地に居るだけ楽なのだろう 十数年…

周期

自分の人生を省みるとき ” お金 ”にはあまり恵まれていなかったけれど ” 人 ”には恵まれていたとおもう その時々に 尊敬する先生 先輩 友達がいて 様々に啓発されてきた しかし 5~6年もすると どんなに親しくしていた人でも 別れがやって来る 移転 転勤 そ…

白内障の手術をした 術後 はじめて見た色彩の鮮やかさは どう表現していいのだろう 瑞々しい透明感というか 本物の色はこれなんだよ と せまってくるような 迫力があった 子供の頃はこんな見え方をしていたのだ とあらためて思う 信号の緑色が 水からすくい…

緩衝材

息子宛てのアマゾンのダンボールや緩衝材が ごちゃごちゃとごみ袋に突っ込んである 整理していて その新しい素材の緩衝材が いつになく柔らかく見えた これをクッションの中綿に足せば 程よい堅さになりはしないか その緩衝材を並べて 乗ってみたり 座ってみ…

絵の仲間たち

明日から一週間の予定で 絵のグループ展がはじまる 二十人ちかくで二点ずつ出品するので 小さな会場はいっぱいだ ギャラリーの店員さんはさすが手慣れたもの 絵の先生の指示通り 過不足なく飾りつけられる 先生の持論 それぞれの個性を活かす の とおり絵は個性豊…

悔い

私が子供の頃 父は月に一度 気のあった人達と素人の短歌会を催していた 会場は回り持ちのようであったが 我が家がよく使われていた 二つの部屋のふすまを外して 大人達が居並んで何か喋ったり 笑ったりしているのを聞きながら 何が面白いのだろうと 隣の部屋…

独り言

前方から来る高齢の婦人に 何か声をかけられた と 思い 目を向けると どうも独り言のようだ 突っかかるような語調で 何かしゃべりながら通り過ぎていく その人だけの世界に没入している様子 きっと何ごとか腹ふくるる思いがあるのだろう 口から溢れ出て 止め…

梅雨明け

絵の教室の グループ展の案内状が出来たので 地方紙の市内催事案内版に 掲載してもらおうと社屋を訪ねた 入り口の照明がいつもより暗いので 不審に思いながら受付に向かうと 誰もいない 台の上に 本日の業務は終了しました と表示板がたっている まだ昼をちょ…

縫う

山積していた用事が一段落つき 裁ち台の上をやっと片付けた 裁ち鋏や 針が錆びかける寸前だ 中指の腱鞘炎のため 指ぬきなど爪の上にはめるのがやっと 手始めに 既製品の夏物のパンツの ウエストに縫い止めてあるゴムを解く 息子の90㌢のウエストに 70㌢のゴムでは大幅な…

錯誤

十数年前 福岡西方沖地震 というのがあった 震度6弱 その時 私は 飛び出そうとする電子レンジを必死に押し戻しながら これは地殻の 何かの間違いではないか と思った この地に体の揺れる地震があるはずがない と 固く信じていたから 体は揺れているのに 地震…

3月生まれ

3月 それも月末の生まれで 少々ソンをしたと思っている 小学1年の時には既に一回り年長の子と同級生だった 頭も体も発達の差があった 出席名簿も生年月日の順であったので なんでも最後になった 身体検査などハダカで待たされた それは小学生で終わったけれど…

BGM

スーパーに入り商品の棚を眺めながら 歩いていると BGMのピアノ曲が コロコロと耳に流れこんできた ざわざわしていた気持ちが 軽くなるように心地良い クラシック音楽を 普段あまり 聞くこともないが 漢字二文字で書いたら 玲瓏 とでも言おうか 突然 音が変り スーパーのコ…

自画像

絵の教室で自画像を描くことになった 先生曰く 「 洋の東西を問わず 自画像は実物より立派に 美しく描かれている という定説があります 」と 生徒の個性にあった表現の仕方で 先生は指導に当たられる それぞれ 手鏡を見ながらのデッサン それを転写して色を重ね…

家風 その(3)豆腐

見合い結婚をした私が 新婚旅行から帰ってはじめて 夫の実家に泊まった時のこと 朝起きると既に姑は立ち働いていて 御飯と味噌汁ができあがっていた 恐縮して食卓についたとき 汁椀の豆腐は 実家の4倍位の大きさに切ったものだった その時 ああ! 私は生家を…

家風 その(2)  布きれ と 石鹸

嫂が言った 「◯△家の人達(私の実家)はみんな風呂に入ると垢すりをさすね」 (さす)= ‥する,‥ される, しなさる、 なさいます、の九州北部の方言 (‥しなる)=しなさる、の佐賀の方言 (‥しんしゃる)=福岡の方言 私は風呂に入ると必ず 体の垢は指の腹で …

家風

嫂が我が家の一員になった時 私は二十を少し過ぎていた 何年かたって嫂が家族にも馴染んだころ 洩らすように言ったこと とは 嫂は嫁に来たばかりの頃 毎日の食事時は 息が詰まる思いをしたそうだ 二つのちゃぶ台を囲んだ家族は 舅 姑 小姑 あわせて七~八人…

生きる力

誰の手もわずらわせず 新幹線で孫のところへ行ったり 自分の足であちこち歩き回ったり出来るのは 後 5年くらいかと 覚悟している それ以後は 誰かの判断を必要とするか 気の進まぬことにも ウンと言わなければならない事も出でくるだろう 好き勝手が出来るの…

椿の花

椿の花を描きたいとおもった 1月 2月と椿のありそうな家々の塀のなかを それとなく探した 山茶花は生垣などに植えてあり あちこちにあった 探すとなると なかなかみつからない 知人が植物園か城跡に行けばあるという 寒い人気のないところなど いく気がしな…

整理

ミニマリストの ブログを楽しみながら読んでいた 気が付いたのは ブログを書くという時間が 私にとって 一番無駄な時間ではないか と言うことだった 断捨離 の手始めは ブログからしばらく距離をおくこと 残された時はあまりないのだ ガラクタに埋まりかけた…