坐骨神経痛というものを患ってから 体に関して認識を改めた
体の夫々の部位に無駄なものはない という事
体の各機能が微妙なバランスで働いていること
普通に動けることが どんなに希有で有難い事かを
思い知らされた
ウェストから下の下肢が 触るだけで 溜まった電気が放電するように
下肢をビリビリと駆け抜ける
動ける腕と肘と胸を使って 芋虫のように移動する
痛みを押して2メートル移動するのに15分かかった
神経の在り処など 気に留めることもなかったが
今はこの筋の神経はこの腰椎のあたりから来ている
などと 思い描くようになった
普通の状態という事は 本当は最高の状態のことで
それは常に崩れやすい心身の均衡の上に乗っている
と感じた経験