嫂が言った
「◯△家の人達(私の実家)はみんな風呂に入ると垢すりをさすね」
(さす)= ‥する,‥ される, しなさる、 なさいます、の九州北部の方言
(‥しなる)=しなさる、の佐賀の方言 (‥しんしゃる)=福岡の方言
私は風呂に入ると必ず 体の垢は指の腹で こすり落とすものと思っていた
陽が東から昇るように…
垢を落とさないでいて 風呂に入ったと言えるのだろうか
祖母にいたっては ”垢すり専用” の四角いモスリンの布きれを持っていた
モスリンは薄手の毛織物で ざらついた手触りが垢落としに最適だったのだ
嫂はタオルに石鹸を付けて 体を軽くなで洗いする家風の人だった
兄夫婦の子(姪) 孫達がどんな体の洗い方をしているか
一緒に風呂に入ったことがないので知らない
何とかの遺伝の法則のように
”こする派” と ”こすらない派” が1:3で現れているだろうか