小路(こみち)のブログ

趣味の絵やその他日々感じたことを綴っています

2014-01-01から1年間の記事一覧

納戸

古い家屋の 納戸 とか 物置 というものは 子供にとって 異質な空間だった 納戸は はじめから その位置が 図面に決められていた訳ではなく 建物の どうにも使い道のない部分が 納戸になった形跡がある 納戸の戸 一枚あけると そこには不思議な空気が ただよっ…

バスの窓から

信号待ちで止まったバスの窓から 人の流れを眺めていた 隣の車線のバスの 窓際にいる女の子に ふと 目がとまった 横顔が娘にそっくり 口をポカンとあけたところなど 特に ムコ殿の赴任地にいるので ここにい居るはずはないし それに若すぎる 中高生のころの 娘の顔…

捨てどき

肌着等 もう捨て時 と決めているのに 洗ってきれいになると いつの間にか 又 身に付けているのだ 洗濯物を取り込んだ時点で 鋏をいれるしかない それが ちょっと 値のはる物の場合は なおさらだ 今日でおしまい が 何時までも続く 他人には くたびれて見える…

キャンデイ

同年配の知人と会った時 戦後間もなくの頃の 話になった 彼女の家は 米軍キヤンプの近くにあった 米軍のジープが頻繁に通る 誰かが 「ジープが来たぞ~」 と 叫ぶ すると 男の子も女の子も それっ とばかりに 家を飛び出して ジープの後を追いかけ 口々に 「キャンデイ…

血圧

このところ 血圧が異常に高いので 診断をうけた 脳のMRIのフィルムを見ながら 医者は 年齢なみに 老化しています と言った 年齢以上に 老化しています と言われなかっただけでも良しとするか 薬を処方してもらったが 午後2時に 飲むように言われ 軽く はい とは…

未支給の年金

未支給年金の 記録が残っているので 希望される場合は 申請するように と 年金機構より通知書が届いた 添付の申請書類に記入して返送した その時 私の頭に浮かんだのは 戻ってきたお金で ミシミシ鳴っている フローリングの リフォームをする事 なぜ 根拠もなく リフォームが 浮…

選択

何かをする時 周りを整えてから 本題にとりかかるのが 私のやり方だった それの欠点は * 時間がかかる * 途中で気が散る * いざ 取り掛かろうとする時には 既にくたびれている のだ 今 それはすこし変えた方がいいと思っている 例えば 服を 縫いあげよう…

取りあえず 急いで 服の一部分を 縫い止めたい時 例えば スカートのヘムのほつれを直したい時など 針山の針に通っている糸は 反対色の事が多い 通夜のため 慌てて着たスカートのウエストが合わず 急いで 前カンの位置をずらす時など 針には カタンの白糸ばかりが通っていて 目を…

サッカー

母が サッカーの ファンだったとは 亡くなったあと聞いた サッカーとは まあ 今風な と 感心していると 妹が 「 野球は見ていて 状況が分かりにくいが サッカーだと 玉が どの方向へいって どちらが得点したか 見ているだけで分かるから」 と言った ベッドに寝たまま観戦して…

洗濯ネット

倉庫の整理をしたいのだが 周りに草木が多く この季節は 蚊が多い 防虫スプレーを吹き付けていても 顔や耳たぶを 刺す 紗で 頭をすっぽり包む 帽子を作ったらいいのだが そうするほど 価値ある作業でもない ためしに 帽子の上に 大判の洗濯ネットを 被ってみた 肩…

バスの座席にかけていると 途中から乗って来た女性の 傘の先と バッグが 私の肩や肘に 触れたり 触れなかったり イヤホンで何かを聞いている女性の わき腹をつついて 「すみませんが 傘が 当たるのですが」 と言った。 女性は慌てて 傘とバッグを持ち替えた 私が10…

日々の おもい

近頃心がけていること * 感動した事は すぐメモする * 日記はその日のうちに書く * 一日に一つは ガラクタを処分する * 一日に一箇所は 丁寧に掃除する * 一日に一つは 気の進まない事をする * 買い物に行ったら 買った物は持って帰る

ATM

友人が「ATMで検査してもらったが 特に異常は見つからなかった」 と言った。 「それはよかった 安心ね」と私はいう 私達の世代は それで結構通じるのだ 英字が3個続いていれば 話の流れで それと理解できる 深く追及しないのだ PPT でも DHA でも構わない …

コーヒーに 間違えて塩を入れる という図は マンガの一こまだけ と思っていた コーヒーを一口飲んで 思わずはき出した 塩と砂糖入れの位置を 左右入れ違えていたのだ そう言えば 白いかたまりを崩すとき いつもより ざらつくように感じた それでも 糖分控えめで 一番小…

いただき物

妹の家に行った 絵の額が部屋のあちこちに 懸けてある 水彩 油彩 墨 岩彩 いろいろ 私の絵もある 何となく 統一感がない 絵を貰って 困っているのだろうと それとなく聞くと そうだ と言う 貰って 飾らない訳にはいかないので 懸けている くれた人が来た時 …

桜の絵の下方に 猫の点景を入れたいと思った 先生も いいでしょう と言われる ただし 実物をスケッチする事 写真を丸写しするのは 御法度 猫をよく見て 全体像を把握すること 骨格 筋肉 毛の流れ 動きを つかむこと 風景にしろ 静物にしろ 絵や写真を見て描くな …

”櫛の歯が欠けたように” とか ”欠けるように” という言葉をみると 昔の人の感性に 共感する 子供のころは 髪を梳くのは 木か セルロイド製の櫛で ヘアーブラシという物は なかった 文字どうり くし型の 櫛だ 欠けはじめるのは どういうわけか 歯の短い両端のほうから…

切り抜き

切りぬいておけばよかったと 後悔せぬように これは と思った新聞の連載小説は 始まりから 切りぬいている。 切りぬき用のカッターは 決めているが 使っていくうちにだんだん刃先が鈍くなり 力の入れ加減にコツがいるようになる その時が替え時だ。 新しい刃は あ…

PM2.5

五月というのに 薫風も青空も 見ることが出来ぬ日々がつづく 特に 昨日は10キロ先の山の稜線は 灰色の霞?の中に溶けこんで 山容も見えなかった 春霞の正体が 黄砂と知って 興ざめしたのは この間のことなのに 新たに現れた PM2・5という物質が 体に影響ない…

ケチの精神

パネルに バックの色を塗っている私に 「そこで 刷毛を置いてください」 と先生が言われる 絵皿には あと ひと刷毛分の絵の具が残っている 私は もったいないので 全部塗ってしまいたいのだ。 「もったいない は やめて下さい」 と先生は言われる 残りを全部塗っ…

バナナ

私達きょうだいは 大人になるまで バナナ と言うものを 食べさせてもらえなかった。 終戦間近 向かいの家の 3歳になる男の子が バナナを食べて 疫痢(えきり)に罹り急死したからだ。 小児が罹る感染性下痢で 今はほとんど病名も聞かないが。 食べ物のない時代の…

泣き顔

映画やテレビドラマで 女優さんが大粒の涙をこぼす場面を 美しいと ながめていた。 あのように うるわしく 泣きたいものだ。 長年そう思ってきた ある時 大泣きして ふと 鏡に写った 己の顔をみて愕然とした。 何という違い。 茫然とした後 至極当たり前の事に …

すっかり怠け者になった自身を 叱咤して 桜 の下図がやっと出来た。 知り合いより ”桜の小枝をおすそ分けするので 取りにくるように" と 言われたのが3月27日。 その日のうちにスケッチするつもりが、同時に届いたのが息子からの宅配便。 幼稚園入園式までに 至…

発声法

テレビの大河ドラマを見ていると 台詞が聞こえない時がある。 バックの音楽が大き過ぎて 聞こえないのだと思い ドラマの作り手に 不満を持っていた。 その後 日々のテレビの画面を通して アナウンサーの声は聞き取れるが 対する 一般の人の喋る声は 不明瞭な事が多いのに気付…

席次

親戚の法事に招かれるごとに 私の席が 徐々に 床の間に近づいているのを かんじる 床の間の近くは 白髪の老人の座と決っていたのに。 私より上座には 昭和ひとけた生まれが ひとり ふたり 座するのみ だんだん崖っぷちに 押し上げられていく ここちがする。 …

スケッチ

カサブランカと 掘りたての人参と 枝から切り取ったばかりの 橙を 三人の知人から いちどきに いただいた。 みんな スケッチの題材に ピッタリで どれから 描いてよいか迷っているうちに あれこれ 用事ができ 右往左往して スケッチのことなど 忘れていた。 橙の葉は まるま…

ゴミ出し

月に一度の 不燃物回収の日は 朝から気分爽快だ。 たまった 空き缶 ビン その他 一掃したいガラクタを 市指定の袋に つめると それだけで 寿命が一日のびた気分。 それなのに 倉庫の前まで出して 準備していた袋を 10mほど先の ゴミ置き場へ 運び忘れて 一ヶ月を…

友だちの輪

同じ年代の友人 知人達は 近頃 自己主張が強くなったようだ。 先が短いのを 感じるのか 言いたいことを 言っとこうと 思うのか 舌鋒も鋭くなってきた。 一様に プライドだけは 高く 本人達は 一を聞いて十を知る つもりで いるのだが そう錯覚しているだけで …

物忘れ対策

洗濯機のまえから 台所に戻ってきて 部屋の中が 変に もやっ と 温かいのを なぜだろうと おもいつつ コンロの上の ヤカンに目がいって 思いだした。 湯を沸かしていたのだ。 沸騰寸前で フタが震えている 二階へ上がる時だけは 必ず消すのだが。 会社員の 首に掛け…

クーリングオフ

葬祭会社に 会員の契約をした。 後日 家族に確認の電話が 入るとの事。 息子に伝えると 七十歳を過ぎて 勝手に 契約などするな。 約款などを 検討するので 直ぐ クーリングオフの手続きをしろ。 それも 内容証明付きの速達で 出せ。 などと言う。 母親が 詐欺にか…