バスのなかから 街並みをながめていて気付くのは
幹線道路のところどころに
鋭角の横道が交わっていること
当然 角は三角の建物になっている
そんな場合 細い方の道が旧道で
広い幹線道路は後から押し通した感が強い
分断された旧道は それでも道を越えて
細くつながっているのが おもしろい
道路を個人が勝手に変えられない と言うこともあるが
昔の人の踏み固めてできた道は簡単には消滅しないのだ
ある人を訪ねて行った時
道は曲がりくねって 番地も飛び飛びだった
( 今更 区画整理も出来ないでしょう )との事
碁盤の目のように 整然とした道のあるところは
ある時代 災害や戦火を通過した都市なのかしれない
ふるさとに帰って安心するのは 古い道筋が残っていること
ここに路地があったはず と見まわすと
立派な石畳になって 昔より格が上がっていたりする
何気なくクチにしていた 坂道の名が
由来などと共に 立て札などに表示されていたりすると
頑張ってね と坂道に声をかけたくなるのだ