2020-12-20 干し柿 10日ほど前 八百屋の店先に渋柿を見つけ 干し柿作りを思い立った 20個ばかりを 物干し竿の隅に干した もう3分の2くらいに縮んで 表面は乾いてきている まだ見ただけで渋そうだ 子供の頃 祖母が軒先に干した柿を まだか まだかと押し揉んで 甘くなるのをひたすら待った 兄姉 私で 自分の取り分に印をつけて 牽制しあった 食べ頃になった 私の柿を 誰かに取られて泣いたりわめいたりした 誰もが貧しく ひもじく衣食住に不自由だったあの頃なのに 思い出は甘美で切ない…