バスに乗り込むと 乗客の大半は高齢者の様子だ
席に座る
次の停留所で 御高齢のおばさんが 杖をついてステップを上がってきた
席を探して座る
しばらくして そのおばさんが
「あ、 間違えた 次のバスに乗るんだった 」
と声を発する
バスは素知らぬ顔で進む
どっかの爺さんが 大声で言った。
「 あんた! どうせ暇だろうモン
ドライブと思うて このまんま乗って行きんしゃい
ぐるっと回って 元ン所に来たら 降りればヨカ 」
「 そうするとしょうか 」
おばさんは 浮かしていた腰をおろした