何もないところから 音符を自在に操り
メロディーを生み出す 作曲家とは
私にとって 異星人にみえる
新曲を一度聞いて覚える など
到底出来ない
デパートのBGMで いいな と感じる曲があった。
「あれは 何と言う曲?」
と 人に尋ねる わずかな間に
頭のなかの音符は 飛散していた
「バイオリンか ベースの音で 間延びのしたような曲」
と言っても 聞かれたほうも 答えようがない
その後 何度もその曲を聞いたが
音を記憶する事が出来ないのだ。
ある時 テレビから その曲が流れてきた。
急いで駆け寄って 画面を見た。
右下に曲名があった。
” ニュー・シネマ・パラダイス ”
のどに刺さった 小骨の一本が とれた。