小路(こみち)のブログ

趣味の絵やその他日々感じたことを綴っています

感傷

もう数十年も前のお話

永く勤めていたスーパーが閉店になると聞いた時 最後の瞬間に立ち会いたいと思った。

蛍の光の音楽とともに シャッターが降りていくシーンを共有したい と思った。 

その日 夕方近く 店の周辺で閉店の時をまった。

その時刻が来た。 

店員が入り口のガラス戸を締める。 と 一斉に商品や棚を動かし 片付けはじめた。

店員だけでなく 取引先の社員らしい人たちも 入り混じって 店の中は騒然とした空間になっていった。 

私は感傷の涙を出しそこねて 外の暗がりに つっ立っているばかりだった。

 

怠け者 

ちょっとくたびれて ゴロリと横になった。 ふと 友人の誰 彼の事を思う。あの友人なら こんな時ダラダラ横になってなどいないだろう! ここで あの人と私の差が付いているのよ きっと!

のそのそと身を起こし やりかけの仕事をつづける。 

切磋琢磨する友がいることは すぐ道草を食いたい私にとって ありがたいことだ