若くて見るからに華奢な 母親が
自転車の前と後ろに 幼児を乗せて
器用にバランスを取りながら
スイスイと歩道をすぎていくのを見て
いつも感心する
あの細い体のどこに 筋力が付いているのだろう
筋肉の密度が違うのだろうな
今の私は 歩いている自分の体の
バランスを取るのもやっとだ
私にも力みなぎる頃があったが
それから60年ちかくも経ったとは驚きだ
人生で 母体に不安なく子供が産めるのは
わずか10年か15年そこそこだったと気付く
今は干し上がった大根の状態だが
干し大根なりの 味のある生き方を 探して行こう