前方から来る高齢の婦人に 何か声をかけられた と 思い
目を向けると どうも独り言のようだ
突っかかるような語調で 何かしゃべりながら通り過ぎていく
その人だけの世界に没入している様子
きっと何ごとか腹ふくるる思いがあるのだろう
口から溢れ出て 止められないでいるようだ
私も一人家にいる時 独り言を言っている
” あんた バカじゃない ”
と声を出している
自分に対する 反省 叱咤 激励 の入り交じった気持ちが
口をついて出てくるのだ
何年か後には 道は 独り言の老人であふれいるかも・・・