スーパーに入り商品の棚を眺めながら 歩いていると
BGMのピアノ曲が コロコロと耳に流れこんできた
ざわざわしていた気持ちが 軽くなるように心地良い
クラシック音楽を 普段あまり 聞くこともないが
漢字二文字で書いたら 玲瓏 とでも言おうか
突然 音が変り スーパーのコマーシャルのリズムになった
当スーパーの名前を連呼する ついでにお買い得商品の名も
漢字一文字で書いたら 躁 か
音楽の力はすごい
楽しい音楽を聞くと 心が軽くなり
哀愁あるメロデーを聞くとうら悲しくなる
歌 音楽には思い出と結びつく力もある
昭和50年代 めだかの兄弟” という歌があった
スーパーで軽快なその曲が流れると
カゴの中にポイポイと商品を入れすぎたりした
セットになって ”星の砂” という小柳ルミ子の曲も
流れていたが その叫ぶような たゆたうような
メロデーに変わると その曲に自身の鬱屈した感情をのせて
スーパーの店内を メロデーにあわせて歩をすすめた
その曲が特に好きという訳ではなく
その曲が 私の50年代を呼びおこすのだ
音楽の力をあらためて思う