小路(こみち)のブログ

趣味の絵やその他日々感じたことを綴っています

”櫛の歯が欠けたように” とか ”欠けるように” 

 という言葉をみると

 昔の人の感性に 共感する

 

子供のころは 髪を梳くのは 木か セルロイド製の櫛で 

 ヘアーブラシという物は なかった

 文字どうり くし型の 櫛だ

 

欠けはじめるのは どういうわけか 

 歯の短い両端のほうからだった

 

 欠けた歯が1~2本の時は 気にも留めない

 内側の3~4本が欠けても 特に気にならない

 8~9本 無いのに気付いたころから 

 櫛の歯は 急速に欠けていく

 

残された歯に もろに   力がかかって

 耐え切れず 落ちていくのだ

 

全体の3分の2が失われても 未練がましく使っていると

 格好は悪いが これはこれで しぶとく使える

 その頃になると 母が新しいのを買ってくれ

 古いのは ご用済みとなる

 

先ごろ ふるさとに帰り 私が雛鳥だった頃の 

 周りにいた人の ほとんどが

 既に いなくなっているのを あらためて感じた

 父も母も 祖母も 叔父も叔母も 兄も姉も 

 気がつくと 皆んないない

 住んでいた家も 新建材で建て替わっている

 

残った 妹と私は 子や孫に迷惑をかけながら

 しぶとく 生き残ることを誓いあった

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