2014-02-11 強風 日常の風景 気がつくと 腕に掛けていた 合繊の手提げ袋がない。 さっき顔見知りと 挨拶を交わした時 腕を滑り落ちたのだ。 空袋だったので重さの感覚がなかった。 振り返ると 二十メートルくらい 後ろに 風をはらんで パタパタしている 私の黒い袋が見えた。… 病院で診察をすませて 門を出るところで 誰かに呼び止められた。 「袋 落ちましたよ 」 きっと強く吹いた風のせいだ。