小路(こみち)のブログ

趣味の絵やその他日々感じたことを綴っています

台風

子どもの頃 台風は 突然やってくるものだった。

 

予報はほとんど 信用されていなかったので

 二百十日が近づくと みなそれなりの 心づもりはしていたのだ。

 

 向田邦子の小品に 台風に立ち向かう 家族の姿が 活写されたのがあり

 当時の庶民の雰囲気を よく伝えていると思う。

 

 台風が近づくと 父親は存在感が増し

  父親を中心に家族はまとまった。 

 風に飛ばされないよう 雨戸やガラス戸に 

  筋交いに板を打ち付けたりするのは 父親の力が不可欠だった。

 

 無事に台風が過ぎると 台風の被害をみて回るのが

  好奇心にあふれた子供たちの常だった。  

 藁屋根の藁が道じゅうに散らばったり 瓦が落ちたり 垣が倒れたり

 そんな現場を 半ば興奮気味に 見てまわった。

 

 私も小さい頃から やじ馬の素質があった。

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