近頃は 殺虫剤の性能がよくなったのか
蟻の姿を見かけない。
まして アリの行列などは 昭和50年代を境に
見たことがない。
こども達が小さかった昭和52~3年頃は
蟻が家の中を 勝手に徘徊していた。
ある日 屑籠の中の 子供の残したラクトアイスのカップの蜜に
アリがむらがり 大層な行列をつくったことがあった。
どうなるか なるに任せて 見守っていたところ
アリ達は 徹夜で蜜を運んだらしく (見ていた私は 途中で寝てしまった)
翌日 次の日と 一匹も現れることはなかった。
さすがのアリも 疲れはて 休暇が出たのだろう。
それを最後に 行列は途絶えた。
子供たちも巣立ち
今は 一匹の蟻の訪れもない。