小路(こみち)のブログ

趣味の絵やその他日々感じたことを綴っています

プロフィール

着たきり雀

十数年前 夫の入院で 病院と自宅を忙しく往復していた時期のこと 息子や娘の家族が 遠方から入れ替わり立ち替わり 見舞いに来る そんな時期 十日程 娘と来ていた幼い孫娘が 「 おばあちゃん おばあちゃんはどうして おなじ服ばかり着てるの 」 と言った 私は…

睡眠導入剤

私 「 睡眠導入剤を まるまる 1個飲むと 眠り過ぎて困りますので 4ッに割って 4分の1を飲んでいます わたしには それくらいが適量です 」 と言うと 医者は 「 それが素人の悪い癖だ 錠剤というのは きちんと消化する時間を計算して 被膜を重ねて 溶けるべ…

 耳

店舗で買った 補聴器に耳がなれてきた つけはじめた時は 紙を折る音がバリバリ 水の音がビリビリ響いて聞こえたが 今は付けているのを 忘れている時がある 耳穴を塞ぐ型ではないので ハウリングというピーピー音が出ないのがよい 息子が 通販で買うのと 店舗で買うのと…

補聴器

補聴器を買う決心をした ここぞと思う店を決め 試聴する期間もすみ 明日は 店に購入の意思表示をするという日 フッと これは息子に一言いっておかないと後がうるさい とおもい 言った 私「 ちょっと頼みがあるンよ 補聴器を買うつもりだけど ◯◯万円貸してくれン …

牛蒡の天ぷら

固めの煎餅を 調子にのってバリバリ食べていたら 義歯の一部にヒビが入った 歯科医は新しく作り替えたが良いと言う 新しいのが出来る間 仮歯をいれてもらった 昼食に ごぼう天うどんを食べていたところ 牛蒡の繊維が強くて 仮歯に被せてあった コーテング材がはげて…

遺伝

私の周りには 癇癪持ちが多い 父がそうだったし 夫もそうだった 友人にも 気短かな人がいる 突然びりりと 紙をやぶいたりする 私はいつも なだめ役に徹するので 性格温和と思われているが 実は私も癇癪持ちだ 子供の頃には 癇の虫を抑える薬といって 孫太郎…

見た目

なんとなく 気分が灰色がかって すっきりしないのは何故なんだ と 思い返していて 原因が分かった 知人との ちょっとしたバス旅行での写真が 同い年なのに私の方が 一見して後期高齢者とわかるのだ 見た目など どうでも良いと達観していたつもりが そうでもな…

夏の食生活

昭和の20年代頃まで 6月~7月からの夏の期間は たえず 食中毒の危険にさらされていた 冷蔵庫が普及したのは30年代もおわりの頃なのだ 私が小学生の頃 同じ町内の子が 赤痢に罹った その子は直ぐ 遠くの避病院(ひびょういん)に隔離された (ヒビョウイン)と言う…

理解力

NHKの宇宙白熱教室を見た ビックバンから現在まで 2秒あまりしか 経っていない と言う 天文学的見地からは 人間の歴史など 全く取るに足らないものだそうだ 頭のなかが こんがらがって 教授の話を理解するには 灰色の脳細胞が 根本的に不足していると分かった …

ぼけの花

友人から 木瓜の枝をもらったのが 何月だったのか 赤い方はすぐ 花びらがおちたが 薄い桃色の枝は ながく花をつけていた それを スケッチして 画面の構図をきめ やっと色をのせる段階に 辿り着いた 薬のせいで血圧が下がり過ぎたようで 体の重心が定まらない 医…

石油ストーブが登場するまでは 火鉢は家の中で重要な置位を占めていた 炭火や練炭火鉢など いろいろあったが ウチでは上がり框のところに 大火鉢が置いてあって 部屋に上げる程でもない来客があると それに炭をついで もてなす 客の相手をするのは 大方 父だっ…

雲の色

古い日本家屋の冬の寒さは 今では想像出来ないくらいだ 雨戸 ガラス戸 襖をしめても 隙間風は何処からか入って来る 寝る時は 枕元に屏風を立てて寝た 半間二曲の枕屏風で 四寸角くらいの色紙が 散らすように貼ってあった 色紙には雲の絵に みみずがはったよう…

母や叔母は 祖母のことを ( おっかさん )と呼んでいた 祖母は 曾祖母のことを ( かかさん ) と呼んでいたようにおもう かかさん とか おっかさん と言えば時代劇を思わせるが 明治28年生まれの祖母の頃は 庶民の言葉だったのだ 戦後 親類の者が 外地から…

ひと言

三十も半ば過ぎたころだったろうか 子供が同じクラスの母親と 親しくなった 子供のことで相談したいことがあって 「 私 ちょっと 問題を抱えていてね 」 と軽い気持ちで言うと 間髪をいれず 「 離婚?! 」 と 聞き返された 彼女の目のかがやきを見て あっけに…

年賀状

” 古い年賀状 手紙類を処分しよう ” という記事をみた ウチには 昭和39年以来の年賀状が 年度ごとに一括りされて 桐の箱に収まっている 39年は東京オリンピックの年 長男が生まれた年だ 桐の箱に入っているのは 夫の親類 縁者 夫の友人への 目配り 気配りの証だ …

姿勢

近所に 長年踊りを習っている知人がいる なんといっても 姿勢が良い 顔はともかく 背筋が伸び 歩き方から美しい かたや 私は若い頃から母に 背中を伸ばせ と 言われつづけてきた 背をまるめ 肘をつくのが カッコ良いと思い込んでいた 雑誌の文士の写真で そ…

親子

新しい年も始動し始めて何日めかに 息子と言い争いをした 息子の些細な言動がカンに触った 何年ぶりか 何十年ぶりかの 怪事(快事)だ 気がついたら 抱えていた餅の箱をドンと落とし テーブルのボウルを掴んで 流しに投げつけていた ボウルの黄粉が飛び散って 辺り…

名前

40数年前 長男が生まれた時は 時間切れで 平凡な名前しか つけられなかった 次男の時は知恵を総動員して 良い名前をつけようと ふるいたった 父が ” 徳二 ” はどうかと言う なんでも 成功者の名だとか そんな 爺さんのような名前は かわいそうだと 候補から…

夢をみた 記憶の破片が混じりあい 願望や期待と共に 思い出したくもない事柄も 遠慮無く現れる 目覚めたとき こころが軽く晴れやかなときがある 色で現すなら オレンジやピンクの気分に包まれている 何か 心躍る瞬間を 垣間見たのだろう 反対に こころ重く 涙ぐん…

菊花カブ

菊花かぶ という ひと品を まだ自分で作った事がない 何となく ひとが作ったものばかりを 食べてきた 祭りの日 母や祖母の手になる 菊花蕪の酢の物の鉢は 応接台の真ん中に 必ずあった 簡単に出来そうで 作るとなると 砂糖や塩 酢の加減を確かめるのが面倒で…

宝くじ

宝くじ販売 明日まで! の立て札がある 売り場に行列ができていた 4~5メートルずつ離れて 売り場は2~3ヶ所あるのに 一つところだけ人が多い ”最後尾” のプラカードを掲げた警備員がいる 迷わず長い方の列にならんだ この場所が当たりが出やすいと 誰もが信じている…

筆跡

実家に行った時 物置の箱から出てきた と 私が10代の頃に書いた 古いハガキを渡された 昭和30年代の 1枚 5円のハガキ。 黄ばんだハガキの 字を見て驚いた 昨日書いた日記の字と 変わらない ◯△市の ” 市 ” の 縦画(たてかく)が よろけたさま等 今と同じだ 中学の…

生保

息子が お母さん名義の生命保険が満期になった という そう言えば 以前 生保か何かの紙切れに 署名捺印した 名義料は? と聞いたら そんなものはない 保険料は僕が支払うのだから と言った 私が ほかに加入している生保は 掛け捨てで 保証は八十歳まで 私は …

帰省

雨の中を 娘と孫達が笑顔で手を振って 帰って行く 角を曲がるまで見送る さてと シーツやカバーなどを 洗う段取りを考えながら テレビの前に座ったつもりが そのまま ごろりと寝てしまった カミナリの音に 目覚めたのは 3時過ぎ 娘が 「 風呂場の天井や タイルの目地は 綺…

鍼( ハリ )

知人に鍼(ハリ)を勧められた ハリで メニエル病のめまいが おさまったそうだ 行ってみた ハリ というと 縫い針を連想していたが 産毛の先くらいの 細いハリで 皮膚にうたれた瞬間 パチパチとシャボンタ玉が割れたような感覚だ 炭酸水を飲んだときよりも かるい刺激 利いたか…

働く

戦前 私の家は 菓子屋を生業にしていた 菓子と言っても 煎餅 落雁 焼き菓子 飴などの 駄菓子の製造と販売で 家の中は いつも あまい匂いがただよっていた 家内作業だから 家族全員が働き手だ 4歳の頃の 記憶がある 私は 曾祖母が煎餅を焼くそばに座り ひいば…

人の顔をみれば アメをくれる人がいる みんな 気のいい人だ 断る理由もないので 「 ありがとう 」 と頂く そのわずか2~3個の積み重ねが ここ2~3年の間に プラスチックのビン一杯になった 食べるつもりは ないのだが 食べ物を粗末にする事に 罪悪感があるので 捨て…

エクセル

梅雨時に起きやすいという メニエル病にみまわれ 頭をつかうことを 中断していた それでも 日々の暮らしはある 最低のことだけはする 新聞は マンガと小説と いくつかのコラムをよむ テレビは頭にひびくので みない 買い物も 同じ道の 同じ側をあるいて 公園の 同じ 車…

納戸

古い家屋の 納戸 とか 物置 というものは 子供にとって 異質な空間だった 納戸は はじめから その位置が 図面に決められていた訳ではなく 建物の どうにも使い道のない部分が 納戸になった形跡がある 納戸の戸 一枚あけると そこには不思議な空気が ただよっ…

捨てどき

肌着等 もう捨て時 と決めているのに 洗ってきれいになると いつの間にか 又 身に付けているのだ 洗濯物を取り込んだ時点で 鋏をいれるしかない それが ちょっと 値のはる物の場合は なおさらだ 今日でおしまい が 何時までも続く 他人には くたびれて見える…