小路(こみち)のブログ

趣味の絵やその他日々感じたことを綴っています

住所録

友人が ケイタイの電話帳に亡くなった人の番号が増えていく と言う 私の紙の住所録は もうすでに使用不能になっている。斜線に埋め尽くされ、私の活動期の記録簿と化している。 新しく紙の手帖を買おうかと思うが 書く人の名も減り 2~3ページで間に合う。手…

過ぎ去った時代

もしドラえもんが “どこでもドア”を貸してくれるなら 私は未来よりも 過去の世界をのぞいてみたい なぜか未来には興味が湧かない 未来を思いえがく気力能力が落ちているのだろう。 それより 紫式部や清少納言の 素顔を見てみたい でも 平安時代に行っても 名…

秋明菊

秋明菊を頂いた 花びらがあちこちにかたむいて 花瓶に生けにくい。 去年も この菊のスケッチをした。 下描きだけで なかなか絵にならない。 構図がむずかしいのだ。 今年もスケッチだけで終わりそうだ こうして ゴミくずが増えていく。

感傷

もう数十年も前のお話 永く勤めていたスーパーが閉店になると聞いた時 最後の瞬間に立ち会いたいと思った。 蛍の光の音楽とともに シャッターが降りていくシーンを共有したい と思った。 その日 夕方近く 店の周辺で閉店の時をまった。 その時刻が来た。 店…

怠け者 

ちょっとくたびれて ゴロリと横になった。 ふと 友人の誰 彼の事を思う。あの友人なら こんな時ダラダラ横になってなどいないだろう! ここで あの人と私の差が付いているのよ きっと! のそのそと身を起こし やりかけの仕事をつづける。 切磋琢磨する友がい…

絵筆

絵の教室で 絵筆をサッサッサッと動かして 手早く塗り終えていると 先生が「もう少し味わいながら塗ったらどうですか」と言われて思わず笑ってしまった。 早塗りの競争をしている訳ではないのに 気がつくと セカセカと仕事を終わらせる事に熱中していた。 絵…

伝わる

お母さんはアタマの働きが鈍くなっている と息子が言う。 なにを小癪な! 偉そうに!と口の中でつぶやいて そのセリフを何処かで聞いたような気がする。 10代の頃 母に何か生意気な口を利いたとき 母がつぶやいた。何を偉そうに! と。 生意気なところは し…

伝わる

お母さんはアタマの働きが鈍くなっている と息子が言う。 なにを小癪な! 偉そうに!と口の中でつぶやいて 何処かで聞いたような気がする。 10代の頃 母に何か生意気な口を利いたとき 母がつぶやいた。何を偉そうに! と。 生意気なところは しっかり伝わっ…

貧乏性

テレビで貧乏性 というテーマで発言しあっていた。 もったいない精神は、わたしたちの世代にはしみついている。 雨の日に新聞を包んでくるポリ袋を、息子がビリビリ裂くのが気に入らない。 袋の端をハサミで切り落とし 新聞を取りだした後 ポリ袋はたたんで取…

地下街

地下街の階段をひとまがり二曲がり下りていると、方向感覚がすぐおかしくなる。 似たような店が連なり、人の流れにつられてキョロキョロしながら歩いていると、自分がどこにいるのかわからない。登山用のコンパスがいる。出口を見つけてやっと外に出ると、知らな…

5月の予定

パソコンが壊れて買い替えようかというとき、私に操作を教えていた若い先生が、パソコンではなくタブレットに替えるようにと言った。今にして思えば私の寿命を見越して安い方を勧めたのか と勘ぐっている。 パソコンでしかできないことも多く、といって新しく買…

ありのままで いこう

三月まで慌ただしく過ごしてきて 四月に入ったとたん半月板損傷の痛手を負った 見栄を張って 大きな荷物を抱えて階段を上り降りしていたのがわるかった 誰も注目しているわけでもないのに わたしまだまだ こんなに元気です と 無理して動いていたようでもあ…

スズメバチ

夜の10時頃 なんとなくテレビを見ていた時 部屋のなかに太ったハチが飛び込んできた台所の天井をぐるぐるまわる四つ折りにした新聞を振り回し はたき落とそうとすると私をめがけて 突進してくるしばらく バタバタと応戦しているうち 静かになったとみると換…

声音

帰省したついでに 何10年ぶりかに ふるさとの友人宅を訪ねた。私が名を名乗って 何秒かして やっと私とわかってくれた70年の歳月は 互いの風貌を ハゲシク変えていたようだ。当然 私にはすぐ 彼女とわかった。とめどもなく昔話をつづけた。 気づいたことがある…

力仕事

押入れや天袋の整理をしていて 椅子の上で脚を踏ん張り過ぎ 膝の筋を痛めてしまった 整理を中断して 出しっぱなしのまま 2か月たった まだ 力を入れて物を運ぶことができない 体力には自信があるつもりだったが あれは錯覚だったのだ。 力仕事は 70代のうち…

大暑

しばらく ブログを開くのを休んでいたら ブログ周りの広告が 葬儀社のものに埋めつくされていた。この間 かかりつけの医師に 「私 あと何年くらい もてそうですか」 と聞くと 「90くらいまで大丈夫でしょう」と 言われたばかりだ。暑中見舞を10枚ほど 書く予…

無患子(むくろじ)

むくろじ の写真を見つけた 黒い種は 追い羽根の 根元の球になり 皮は 私の子どもの頃は 押し揉んで 絞り出た汁を石鹸液のかわりに使った 写真を見ながら 描いてみた 皮のひび割れた味わいが うまく現せない 仲間に見せたら 苺? と聞かれた むくろじの真の…

気がつくと 一つ年をとっていた 時の流れは速く 行動力は鈍くなっていた梅の絵を描きたいと思い 近所の梅の木を撮りまくった 先生に 写生をみせると 実物の花 蕾を分解して 花の構造をスケッチするようにと言われる 梅の木に たどり着くと花は落ち若葉の芽が…

言葉の刃

にほんブログ村 ずいぶん昔の事になるが 姉が高校生 私が中学の頃のこと 姉が私に こぼした話がある 当時 学校には“小使いさん”という職種 今 用務員という人が 校内の住宅に住んでいた 姉が ある日の放課後友達と雑談を交わしていた時 何気なく “小使いさん…

意識調査

先の土曜日 某新聞社から電話があった 「今度の選挙についての意識調査をしています 回答おねがいします」と言われ承知した 性別 職業の後 年齢を聞かれ 80代と答えると 「あ、今回は80過ぎの方は けっこうです ありがとうございました」 と 電話を切られた …

電気代

昨年 特別給付金がでたのをきっかけに 冷蔵庫を買い替えた なんと24年間も 保たせたと 自慢していた冷蔵庫だ まだまだ使えるように見えた1ヵ月後 月1万を越えていた電気代が4千円台になっていた 何かの間違いだろうと 様子を見ていた前年度の電気代と付き合…

スマホ教室

にほんブログ村 スマホを新機種に替えた。 店舗では(初心者向けのスマホ教室)が開かれていた。 ライン、カメラ、Wifi 、メール、ネット、等々。 そのうちの幾つかを私も申し込んだ。 生徒は高齢者ばかり。 小人数で机の座席も身体的距離を取っている。 基礎…

つばめ

今年はじめての 燕を見た。 毎年巣を作る、商店街の看板の文字の上にとまっていた。 体つきが 例年の半分くらいの大きさだ。 声はよくとおる。子供の頃、私の家には毎年 つばめが巣作りに来た。 きっと代々同じ血筋のつばめが来たのだと思う。 その頃は、昼…

ワクチン接種

ワクチン接種の予約について 同世代の高齢者の仲間内で いろんな面白いやり取りがあった やっと電話が繋がったと思ったら 受け付けの女性の キンキン声での早口が 聞き取れなく 会話が成り立たなか った と 自分の耳の遠いのを棚にあげ 嘆く人。 何回掛けて…

お茶のひととき

近頃 食器棚の皿 小鉢に揃いのものが無くなってきた 気ずかないうちに 一つ二つと欠けていった 物を減らすことを心がけているが 一個だけ残った気にいっているコーヒーカップなど 棄てがたく 他の皿と組み合わせて毎日使っている 新しいものを増やす気にはな…

結婚は損か得か

にほんブログ村 近くの小学校の今年の1年生は 21人とニュースで 報じていた 息子が中学の時 1学年4~50人のクラスが 14組あったのは40数年前のこと 中学校では 音楽の教室の長椅子の 席を取るのが大変だったらしい はじっこの子は お尻が半分しかすわれなかつ…

草刈り機

にほんブログ村 菜の花畑に 入り日うすれ…のメロディ―が テレビやスーパーや 病院の待合室 等々で 日に何回となく 耳に入り 頭の中が “菜の花” でいっぱいになっていた 他の題名でのカバー曲があるらしい早朝 窓の外の芝生から草刈り機の音が響いてくる 業者…

報知機

起き抜けに新聞をひろげていると 窓の外で救急車のサイレンが聞こえる 変わったサイレンの音 と思っていると ウチの辺りで しきりになっている どこか と思って補聴器をつけると 何とウチのキッチンの 天井近くにある火災報知機が 盛んに鳴っている それも結…

メロディ

テレビで北原ミレイ の人生の贈り物 という歌を 聴いていた 終盤にかかった時 突然 私が5歳の頃 手回しの蓄音機で聞いたのと 同じメロディが流れた 童謡のレコードの歌い出しの歌詞は 〽️さらさら小雪の降る晩は〽️ という言葉だった 私は 勝手に題名を “ふ…

味覚

ある記事によると 腸には脳のような神経細胞が 張り巡らされており 脳の指令なしで判断し 動くことが出来るそうだ 味覚を感じる細胞は 舌のほか 脳と腸ににも有る由 腸が旨味を感じているとは オドロキ だ セロトニンと言う伝達物質が 脳と腸とで似ていると…